不動産活用ネットワークは、不動産オーナーのお困りごとに対して最短最適な解決策を提供するために、企業の垣根を越えて協力し合うことを目的とした不動産業のプロ集団です 。 Q&Aコーナーではオーナー様からのお悩みと専門家による解決方法をご説明いたします。
今回のご相談
アナログな看板や外観によるPRは効率がよい広告方法
インターネットが普及して、ほとんどすべての方がスマホを所有している現代では、広告といえば「ネット」、そんなふうに考えられる方が多いです。実際に広告市場は、オンライン広告がシェアのトップを占めます。店舗ビジネスにおいても、Googleマップやホームページ、SNSを使った広告は盛んです。しかし、少し考えていただきたいのです。確かにインターネットは全世界に向けて情報を発信できます。しかし、店舗経営していらっしゃる皆さまは、本当に情報を全世界に向けて発信したいのでしょうか? 遠くの人に広告して、集客につながりますでしょうか? そう考えた時に、実は本当の見込み客というのは、近いところにいることがおわかりいただけると思います。そうです、ずばり見込み客は、いつもお店の前を通る人たちなのです。そんな通りがかりの人にPRするには、外観や看板を使うのが一番効果的です。
第一印象が変わるだけで集客は確実に変わる
皆さまは「メラビアンの法則」というのをご存知でしょうか? 1971年に心理学者であるアルバート・メラビアンが提唱したもので、人の印象を左右するのは見た目が55%だというものです。そこから転じて、第一印象が極めて重要であることを示しています。これは店舗選びも同じことが言え、実際にお客さまに選ばれる店舗というのも、実は外観による第一印象が大きなウェイトを占めていると考えられます。なぜなら、サービス自体は実際に購入してみるまで、そのクオリティはわからないからです。ほとんどが外観を見て、飲食店なら「おいしそうなお店」、クリニックなどでは「清潔で先生が優しそう」といった勝手なイメージを持って利用されるケースが多いです。なので、看板・外観は極めて重要なツールということができます。
外観が集客に効果を発揮するための要素
店舗の外観や看板を使って集客するには、さまざまな技術が必要です。弊社は過去2,000以上もの現場を見た経験値から独自のノウハウをストックしてきました。看板外観で成果を出すためには、看板を設置する「場所」から、「表示する内容」「色の組合せ」といったデザイン的な要素まで、さまざまな点が重要になります。ただ目立てばよいというわけではなく、見込み客に対して、適切に店舗の情報が届くようにデザインすることが必要になるわけです。つまり、「発見性」と「入りやすさの演出」、「人の記憶に残れること」、このような要素が複合的に絡み合って、初めて集客に効果的な外観ができ上がります。これは過去の経験に基づいたノウハウによって実現した技術となります。
目の前を通る人以外も集客する方法
実は、目の前を通る人を見込み客として、お店の看板や外観を使って広告するのと同様に、少しだけ離れたエリアでも、商圏内であれば集客する方法があります。皆さまも目にしたことがあるかもしれませんが、野立て看板や駅広告と呼ばれるようなものです。幹線道路や多くの人が使う駅などに、広告看板を設置して集客につなげるものです。確かに店舗の外観を活用した広告手法よりは効率性は落ちますが、それでも商圏内の幹線道路や駅などであれば、今でも十分集客効果を発揮します。目の前を通る人は1,000人に1人集客できるかもしれません。駅や幹線道路だと10,000人に1人しか集客できないかもしれません。ですが、駅や幹線道路は確実にたくさんの人が集まりますので、効率は少し悪くても集客効果を発揮するわけです。
好立地の店舗さんは外観だけで大きく集客を増やせる可能性高い
コロナ禍によって、人が動く範囲は縮小しました。そのため、消費のトレンドはご近所に重きが置かれるようになっています。好立地店舗を経営している方はぜひ、この機会に改めて看板・外観を見直していただき、目の前を通る見込み客を集客する試みをご検討ください。ネットを使うよりもずっと有効に集客できる可能性が高いです。さらに、顧客を囲い込みたい場合は、野立て看板と駅広告を活用することによって、目の前の通りだけではなく、店舗の商圏エリア全体で面の集客をすることが可能になります。オンラインが中心になって競合がネットで集客している今だからこそ、盲点であるご近所の方へ、リアルに看板を使って集客してみてはいかがでしょうか。補助金が使いやすく、いつもより安価に導入できる時期ですので、ぜひご検討ください。