不動産活用ネットワークは、不動産オーナーのお困りごとに対して最短最適な解決策を提供するために、企業の垣根を越えて協力し合うことを目的とした不動産業のプロ集団です 。 Q&Aコーナーではオーナー様からのお悩みと専門家による解決方法をご説明いたします。
今回のご相談
非対面でのオンライン契約の需要は増加しています。
新型コロナウィルスの流行もあり、コロナ禍の今、非対面によるオンライン契約は個人・法人の利用者様から非常に多くのお問い合わせをいただいています。また管理会社様におきましてもリモートワークや業務効率化を図るため、導入を求められる会社が非常に多くなっています。感染症対策や脱ハンコ、リモートワーク推進というのは需要拡大の大きな要因のひとつではありますが、別の側面から見ると利便性の向上が最大のポイントになっています。利用者側からしても、店頭に赴く手間や必要書類の準備、契約書への捺印等の工数がすべてなくなり、スマホやパソコンひとつで簡単に自宅でご契約をしていただけますし、管理会社様としましても契約書の製本業務や書類の紙管理がなくなりますので、非常に大きなメリットと言えます。すでにオンライン契約を導入している月極駐車場が選ばれているのは契約数をみても明らかです。
宅建業法上の問題はないのか?
冒頭でもご説明しました通り、月極駐車場の使用契約は「施設を利用するための契約」に該当しますので、宅地建物取引業法や借地借家法の適用がないので、契約方法や条件は貸主と借主の合意で成立します。(公序良俗に反し、著しく不当な条件は認められていません。)
そのため、ホテル予約や会議室を借りる利用契約同様にオンラインでの契約が可能となっています。
オンライン契約はどのような仕組みになっているのか?
まずオンライン・電子契約には「立ち合い人型」・「当事者型」・「定型約款での取引」の3種類があります。駐車場の使用契約は「定型約款での取引」が可能となっています。定型約款での取引では利用者が約款に合意することで契約の締結が認められるものとなっています。Web上の約款に合意を頂く過程においては、電磁的記録、タイムスタンプを取得・保存することで契約の合意、証明となります(たとえばホテルの宿泊約款やWebサービスの利用約款などが定形約款の取引にあてはまります)。
どうすればオンライン契約を導入できるのか?
月極駐車場オンライン契約を導入するためには、オンライン契約システムを導入している事業者へ管理をお任せいただくのが一番の近道です。弊社が運営するポータルサイト「アットパーキング」の加盟店(管理会社様)はオンライン契約システムを導入しております。また全国に加盟店がございますので、ご相談いただけましたらご紹介が可能です。
駐車場の探し方はポータルサイトが6割です!
オンライン契約の需要拡大を別の側面から見ると非常に面白い傾向が確認できます。それは駐車場の探し方の変化です。これまでの月極駐車場を探し方は現地を歩き月極駐車場の看板を探すか、街の不動産会社様へ足を運ぶという2つの手段がメインでしたが、最近では月極駐車場専門の検索サイトで駐車場をお探しになる利用者様の割合が多くなってきています。弊社のアンケート調査によると6割の利用者様がポータルから探していることがわかりました。ポータルサイトで探して、即オンラインで申込をするという流れが当たり前になるでしょう。世の中の傾向をキャッチしていただくことで、オーナー様が所有する月極駐車場の稼働率は上がります。