不動産活用ネットワークは、不動産オーナーのお困りごとに対して最短最適な解決策を提供するために、企業の垣根を越えて協力し合うことを目的とした不動産業のプロ集団です 。 Q&Aコーナーではオーナー様からのお悩みと専門家による解決方法をご説明いたします。
今回のご相談
エントランス入ってパッと目に付く集合ポスト
内見するためにマンションのエントランスに入ると目に飛び込んでくる集合ポスト。こちら事例をご覧ください。老朽化が目立ちなんとなく雑然としていて、仮に部屋はリフォームして綺麗だったとしても、第一印象で損しているようなイメージではないでしょうか。
チラシが出ていたり、少し古い印象を与えたり、集合ポストの下に鉢があったりしており、とてもよいマンションであっても、もったいないと感じられるかと思います。
空室でお悩みのマンションの場合、さまざまな要因が複合的に関わり合って、入居者が決まらないケースがほとんどですが、今回の質問者様が懸念されているように「集合ポストの老朽化」は入居者が決まらない要素の一つであることは間違いありません。
全体的に古いイメージに新しいポストは浮いてしまう
では、新しい集合ポストにリニューアルすればすべての問題が解決するかといえば、そんなに単純ではありません。
たとえば、今回の事例に完全に新しいポストを単に設置したとします。すると、全体的に古いイメージに、真新しいポストがぽつんと設置されることになり、それはそれで違和感が出てしまいます。ちぐはぐさが違和感の元となって、ネガティブなイメージを形成される可能性が高まります。
集合ポストだけの問題というよりは、「集合ポストを含む全体が醸し出す雰囲気」と、そこから生まれるイメージの問題になってきます。なので、ポストの問題であって、ポストの問題ではないわけです。
ポストに合わせて外観をきれいにするのも過剰投資
では、ポストに合わせて全体的にリフォームしなくてはいけないかといと、それはそれでコストがかかりすぎます。過剰な投資は、利回りを悪くしてしまい投資効率を下げてしまうことにつながってしまいます。
ここで活かされてくるのが、魅せ方の技術になります。
弊社は、最低限のコストで最大の効果を出させる第一印象形成のプロです。「内見される方がマンションにやってきて、マンション全体の外観を見て、エントランスに入り、ポストを見る。」
この動きの中で、もともとの素材を活かして、どこにどんなデザインを施せば、よいイメージを形成できるか考えて、最小の予算で最大の効果を狙っていきます。
古さを味として活かすデザイン技術
古くなったマンションは、当然新しくはなりません。もちろん、最低限キレイにするために、表面をシートや塗装等でキレイにしていきますが、それでも古い建物を新築のようにピカピカにすることはできません。
一方で古い建物は経年しているので、よく言えば味というか「らしさ」のようなものが醸造されているともいえます。また、そもそも建築当初から独特の個性もあります。そこに新しく何かを設置して調和させるには技術が必要になるわけです。
弊社は、そんな経年したマンションの持つ「味」と「個性」を活かしたデザインにしていきます。今回の事例もこのように、打ちっぱなしの良さを活かしつつポイントで一部壁面を木目調に仕上げ、新しいポストが浮かないようなデザインに仕上げました。
エントランス周辺の印象も全体に調和したものに
このように、全体的に無機質だったエントランス付近も木目調のデザインを取り入れることで、個性と経年したマンションの味を殺すことなく、全体と調和しながらも温かみのあるよい印象を抱かれるように施工しました。
ポストとその周辺だけでなく、照明器具を設置したり、案内板を設置したり、配水管をデコレーションしたりして、オシャレな空間を演出しています。イメージは随分変わったのではないでしょうか。
しかも、この案件でリフォームしているのはエントランスポスト周辺だけという非常に狭いエリアだけです。つまり、最小限の予算で済ますことができるということです。
これが最小の投資で最大に効果を作り出すデザインの力です。参考になれば幸いです。