対談インタビュー

月極駐車場のオンライン管理が当たり前の時代が来た

不動産活用ネットワークは、不動産オーナー様が直面している課題に対して最短最適な解決策を提供するため、企業の垣根を越えて協力し合うことを目的とした不動産業のプロ集団です。 この『リレー対談』では、毎回テーマを決めて、日々オーナー様から寄せられる「お悩み」や「お困りごと」に対し、【専門家による多角的な視点での解決策】をお伝えしていきます。

月極駐車場の稼働率向上、大幅な業務削減と安全な賃料収納システムのすべてを実現できる「アットパーキング」

インターネット、さらにスマートフォンの登場で大きく変化してきた世の中の流れは、不動産業界にも押し寄せてきています。今回は、『アットパーキング』で月極駐車場のDXという新しい分野を切り開いてきた株式会社ハッチ・ワークの大竹啓裕と、日々、管理会社の立場で不動産オーナーの課題に向きあっている株式会社ハウスメイトマネジメントの伊部尚子が、月極駐車場をとりまく環境やサービスについて対談しました。

伊部
初めて『アットパーキング』のサービスについてお話を伺ったのが数年前。あれから不動産活用ネットワークのメンバーとして、定期的に話を伺っていますが、全国にすごい速度で普及していると感じています。改めて「どのようなサービスなのか?」、不動産オーナーや利用者にとって「どのようなメリットがあるのか?」を教えてください。

大竹
月極駐車場には、車を停めたい利用者(自動車オーナー)、その土地の所有者である不動産オーナー、そして伊部さんのような管理を任されている不動産会社が関係してきます。

伊部
当社でも月極駐車場の管理や仲介をおこなっています。ただ、どうしても単価があまり高くないので、建物が中心で月極駐車場単体に積極的に取り組んではいけないのが現状です。

大竹
コインパーキングとは違い、月極駐車場は設備も簡易ですし、いままでこれと言った技術革新もありませんでした。さらに収益が少ないから広告費をかけて募集するというモチベーションも生まれないのです。そうすると、駐車場の敷地に旧態依然とした「空きあります」という看板が立っているだけになります。

伊部
実際には、問合せてみると空きがない場合もある(笑)

大竹
そうですね(笑)
実は月極駐車場の場合は看板だけで募集しているケースがほとんどでした。最新のお客様のアンケート結果によれば、月極駐車場の探し方は歩いて探す前にスマホやインターネットで探していたことが判りました。ネットでは希望の物件が無い場合に現地を歩いて看板をみて問い合わせているという行動をしています。ようするに、ネットと看板を活かすことが大事なのです。

『アットパーキングクラウド』という当社サービスを導入すると、自動的に「アットパーキング」という月極駐車場のポータルサイトに掲載されて、同時に住宅系大手ポータルサイトにも無料で掲載されます。またQRコード付きの看板も用意されます。利用者はスマホで検索してその場で申し込めるし、現地看板からもQRコードを読み込むだけで、空きがあるかどうかをリアルタイムで確認できるようになります。

しかも、そのままオンラインで契約が可能なシステムになっています。さらに、仮に現地で気に入った月極駐車場があっても満車の場合もありますので、その時はQRコードから空き待ち予約がボタンひとつで出来てしまうのです。いままでの紙の契約と違って利用者にとってはホテルを予約する感覚で契約できる便利さがあります。

伊部
それだと集客が強そうですね。住宅系ポータルサイトは掲載料がかかるので、駐車場は掲載していないことも多いのです。掲載料は無料なのですか?

大竹
そうです。通常住宅系大手ポータルサイトなら掲載料や、問合せ1件いくらという有料のはずですが、『アットパーキングクラウド』ならばデータ連携という仕組みで実質無料で掲載することになるのでこれだけでも凄くコスパがいいはずです。ちなみに、このデータ連係の仕組みは当社だけです。

『アットパーキングクラウド』をまねて新規参入の会社もありますが、この集客力が圧倒的に違います。募集の中心になるポータルサイト「アットパーキング」はオンライン契約可能な月極駐車場の掲載数も業界No.1ですので、探しやすくて、契約しやすい。集客力の強さから稼働率も上がっていきます。最近は、空き待ち予約数が100人待ちを超える人気駐車場も続々増えきて、人気がデータでわかるようになったことから、募集価格を上げるオーナーも増えています。

申込、審査、決済、契約完了までをオンラインで完結

伊部
利用者は不動産会社や大家さんのところに行く必要がない?

大竹
その通りです。オンラインで完結しますし、もし電話をかけられた場合にも問合せなどの電話もこちらで応対しますのでまったく不安なく短時間で契約が完了します。不動産会社は、電話もかかってこないのに契約が増えて稼働率も上がるマジックのように仕事が変化します。お客様対応や契約手続きをする必要がなくなって、最大95%の【大幅な業務削減】が実現できるのです。業務としては、毎月「月次レポート」を確認するだけになるのに、収入が増えると喜ばれています。

伊部
土地オーナーと利用者と管理会社の契約主体が変わってしまうのですか?

大竹
いいえ、あくまでも当社は収納代行と滞納保証いう立場ですので、これまでの契約関係は変わらずに、手続きがオンライン契約の仕組みに変わったと考えてください。

伊部
費用は?

大竹
不動産会社からいただく初期費用は無料、台数に関わらず1社月額16,500円(消費税込)、今は一部機能をシンプルにした月々無料のプランもあります。

伊部
お安いですね。私が心配することではないかもしれませんが、これで大竹さんの会社は儲かるのでしょうか?(笑)

大竹
はい(笑)
滞納保証の費用として、新規で契約される利用者から月額賃料の5%と契約時に賃料1ヶ月分をご負担いただきます。

伊部
なるほど。
自動車オーナーにとっては、賃料が5%上がることになりますが、それで契約が減ってしまうことはないのでしょうか?

大竹
5%が稼働に影響ないことは導入したあとの稼働上昇のデータで証明されました。
むしろ『アットパーキングクラウド』を導入していただくと、利用者にとっても探しやすく、空き待ち予約もできる、敷金も0円になるなど便利なことも多いのでその心配はいりません。

伊部
新規で契約する利用者にとっては、5%は気にならない額で、むしろ目にする機会が増えて、取りこぼしがなくなるから稼働率も収益も向上するということですね。

大竹
そうです。

伊部
新規の方のみ5%の保証料とのことですが、既存の契約者が滞納した場合も保証されるのでしょうか?

大竹
はい、そこは当社独自の強みでもあるのですが、既存の契約者は無料で保証します。無料で保証することは当社も大きな決断でした。けれども、既存契約者への督促や問合せ対応という仕事が無くなることで業務量が大幅減りますので、不動産会社からは好評で結果的に導入する不動産会社が増えました。

既存契約者にも収納代行と滞納保証を行うのですから当然保証料が徴収すると思われがちですが、実質値上げになってしまい解約リスクもあることから思い切って無料にしたことが長い目で見ると良い結果に繋がったと思います。

株式会社ハッチ・ワーク 大竹啓裕
株式会社ハウスメイトマネジメント 伊部尚子

~ 後編に続く ~

※前後編の2回にわけてお届けしています。