不動産活用ネットワークは、不動産オーナーのお困りごとに対して最短最適な解決策を提供するために、企業の垣根を越えて協力し合うことを目的とした不動産業のプロ集団です 。 Q&Aコーナーではオーナー様からのお悩みと専門家による解決方法をご説明いたします。
今回のご相談
責任者を決めて、賃貸借契約をしましょう。
家賃支払いや賃貸借契約に関する責任者を決めて、その人が代表して契約者になるか、連名契約の場合は特約で責任者を決めておきましょう。家賃は責任者が取りまとめて支払ってもらうようにしないと、収入が減った入居者だけが滞納した場合、対応が大変になります。また、近隣からごみの捨て方、騒音など生活態度に関する苦情が来た場合、「自分ではない」と他人事にされると解決しにくくなってしまいます。保証会社を利用する場合は、入居者一人一人に緊急連絡先を取っておきましょう。
1人だけ退去した場合のことを考えておきましょう。
ルームシェアは、結婚や転勤、ときにはケンカなどが原因となり、1人だけ退去するというケースが発生しがちです。家賃滞納が発生したり、いつの間にか入居者が入れ替わっているということが起こらないよう、あらかじめ契約できちんと決めておきましょう。入居者の入れ替えを認める場合には、新しい入居者の審査や、連名契約ならば契約書のまき直しが必要です。もしも責任者に決めた契約者が退去する場合は、忘れずに新たな責任者を決めましょう。
ルームシェアに向いている物件か確認しましょう。
ルームシェアして住みやすいのは、各個室へ入る導線が分かれている、いわゆる振分けタイプの間取りです。各部屋の広さも同じくらいで、それぞれに収納があると使いやすいと思います。若い人向けだと和室が混じっているよりも、全て洋室が好まれると思います。共用部となるリビングダイニングが広い間取りも喜ばれます。また、Wi-Fi設備などがあると、それぞれの部屋でインターネットを使えるので便利でしょう。
最初にしっかり準備をしてから、募集開始しましょう。
新型コロナウイルスの影響が続く中、「貸し方を変える」という発想は、有効な空室対策となります。しかし、既存入居者と生活スタイルが違う入居者層の受け入れは、 既存入居者の生活環境を悪化させてしまう可能性もあり、注意が必要です。起こりうるトラブルを想定し、その防止を考えた募集や契約を行うことが大切になりますので、募集を行う不動産会社と打ち合わせをして進めると良いでしょう。